タイプバンクは、各分野で活躍しているクリエイターたちの自由な発想で作られたかな書体のブランド「かなバンク」を立ち上げた。同ブランドの第1弾として、4ファミリー・18書体を11月12日にリリースする。

「かなバンク」第1弾の書体一覧。全書体の見本はPDFファイルで参照できる

同ブランドのフォントの第1弾に参加しているのは、グラフィックデザイナーの永原康史、ブックデザイナーの祖父江慎、グラフィックデザイナーの田中千絵、ウェブデザイナーの田中良治(セミトランスペアレント・デザイン)の4名。

永原はiPadに指で描いた文字をもとに、OpenTypeの「前後関係に依存する字形」機能を実装した書体「フィンガー L/R/B/E」(かな4書体、各3,800円/4書体セット 1万2,200円)、(和文4書体、1書体各1万5,000円/4書体セット 5万円)を作成。祖父江は、昭和初期に発表されたカナモジカイの活字を復刻した書体「ツルコズ M」(かな1書体、3,800円)を手がけた。

また、田中千絵は、実際に木の小枝を組んで形を描きおこしたナチュラルな書体「TREE くろ/しろ/しましま」(1書体 各3,800円/3書体セット 9,200円/3書体セット購入者にはotanosimi(絵文字フォント)1書体の特典付き)を作成。田中良治は、80年代のビデオゲーム「ブロック崩し」のアルゴリズムを書体設計に取り入れ、時間軸をウエイトで示した書体「BREAKOUT U/E/B/M/L」(5書体セット 9,200円)を展開した。

同ブランドのフォントにはMac対応版とWindows対応版とがあり、どちらも同一商品構成、同一価格となっている。全18書体セット(8万円)を2013年2月28日までに購入した人を対象に、特典として年間ライセンスシステム「TypeBank PASSPORT」(1本)が無償提供される。

なお、同ブランド第1弾の全18書体について、見本は同社Webサイト内にアップロードされたPDFファイルにて参照することができる。