京阪電気鉄道は11月3日より、春と秋の観光シーズンに運行しているノンストップ京阪特急「洛楽(らくらく)」を今秋も土日祝日限定で運行する。淀屋橋~出町柳間を1日2便運行し、京橋駅から七条駅まで途中駅に停車しない。今秋の運行期間は12月2日まで。

「洛楽」運行初日と最終日には旧3000系特急車も使用される

ノンストップ京阪特急「洛楽(らくらく)」は昨年の秋、8000系車両を用いて初めて運行された。ダブルデッカー車(2階建て車両)や2人がけシートを備え、行楽や観光に最適な車両であることから好評を博した。今回の運行では、運行初日(11月3日)の淀屋橋駅10時6分発の電車と、最終日(12月2日)の淀屋橋駅10時36分発の電車を、来年春に引退する予定の旧3000系特急車(テレビカー)で運転。11月3日に運転される電車内では、記念の特製クリアファイルが乗客にプレゼントされるとのこと。

旧3000系特急車(現8000系8030番台)は、車内冷房装置やカラーテレビを搭載した車両として1971(昭和46)年に登場。国内の電車として初めてカラーテレビを搭載したことから、「テレビカー」として親しまれた。現在は1編成8両のみ運行しているが、2013年春に引退することが決定している。9月29日からは、前面デザインを往年のイメージに変更した「クラシックタイプ」として運転している。