健康医学社が10月17日に破産手続き開始決定を受けたことがわかった。

同社は1937年創業の黒酢健康食品・健康機器の製造販売業者。帝国データバンクによると、1976年に鹿児島県霧島市に開設した「国分工場」で製造された黒酢を原料とした瓶詰め黒酢、黒酢エキス、黒酢エキスソフトカプセルのほか、吸玉療法式の健康機器「バンキー」などを扱い、個人向けに販売していた。また、会員向けの月刊誌発行なども行い、2006年9月期には年売上高約14億2000万円を計上した。

しかし、同業他社との競合や会員数の減少などにより、収益性の悪化や販売不振に歯止めがかからず、2011年9月期の年売上高は約7億6000万円に減少。さらに、鹿児島工場内にあるとする温泉の鉱泉権を販売するなどして一般投資家から資金を集めていたが、配当金の支払いが滞納し、今回の破産手続き開始に至った。

負債は債権者約1900名に対し、約77億円(うち被害者数は約700名、被害金額は約70億円)。