中日本高速道路(NEXCO中日本)は18日、「新東名(静岡県)インパクト調整会議」(会長:国土交通省 中部地方整備局 道路部長)において、新東名高速道路(以下、新東名)開通後6カ月間の交通状況をとりまとめたものを発表した。

それによると、4月15日~10月14日の半年間に静岡県内で発生した10㎞以上の渋滞は11回(新東名と東名の合計)となり、新東名開通前となる前年同時期(2011年4月17日~10月16日)の148回と比べると、約9割も減少したことが分かった。

渋滞状況の変化(出典:中日本高速道路Webサイト)

新東名開通後半年間の平均交通量は、全日が1日あたり4万1,000台、平日が3万8,000台、休日が4万7,000台。静岡県内の新東名および東名の交通量の合計は、全日で前年同時期比16%増、平日で同15%増、休日で同17%増となった。

新東名の区間交通量について見た場合、最も多かったのは新清水IC~新清水JCT間の1日あたり4万6,400台。以下、新富士IC~新清水IC間の同4万5,900台、長泉沼津IC~新富士IC間の4万4,800台と続いた。一方、東名の区間交通量について見ると、減少量トップは清水JCT~清水IC間で3万6,200台(開通前7万1,300台→開通後3万5,100台)。次いで、沼津IC~富士IC間の3万3,000台(同7万4,100台→同4万1,100台)、富士川SA~清水JCT間の3万2,300台(同7万1,300台→同3万9,000台)となった。

新東名の商業施設「NEOPASA(ネオパーサ)」(7カ所)の半年間の来場者数は約2,400万人。「NEOPASA駿河湾沼津」利用者(休日)に対して行ったアンケート調査にて移動の目的を尋ねたところ、「観光」が最も多く65%だった。次いで、「買い物」8%、「帰省」5%となったほか、「駿河湾沼津SA」も5%とサービスエリア自体を目的とする利用者も見られた。利用者からは「快適なサービスエリアでリフレッシュすることで安全運転につながる」などの声が寄せられたという。

新東名の開通後6カ月間の平均IC(インターチェンジ)利用交通量は、全日が1日あたり3万4,000台、平日が3万台、休日が4万2,000台。静岡県内の新東名と東名の平均IC利用交通量は、全日で前年同時期比14%増、平日で同11%増、休日で同19%増となった。

静岡県内の主要断面における新東名、東名、国道の断面交通量は、全日が前年同時期比最大14%増、平日が同14%増、休日が同15%増。並行する国道は、新東名の開通に合わせ4車線化した国道1号静清バイパスの静岡県中部断面において増加傾向が見られるが、全体的に著しい変化はないとのこと。

新東名に接続する伊豆縦貫自動車道の交通量は、全日が1日あたり2万4,500台、平日が2万4,700台、休日が2万4,300台。同じく新東名に接続する三遠南信自動車道については、全日が2,200台、平日が1,700台、休日が3,400台だった。