テクトロニクス社は、同社のデジタルコンテンツモニタ「Sentry」の新製品として「Sentry Edge II」を発表した。

同製品は、機器のエラーや障害によって発生するRF変調やトランスポートストリームを検出可能。リモートによるRF管理もできる。これらにより、ビデオサービス事業者は、問題が加入者に影響を及ぼす前に、RFを積極的にモニタするための情報を得ることができるようになると同社では説明している。

問題の迅速な検出と解決が重要となる、ダイナミックなビデオ環境のQAM後のモニタリングにおける、高性能でスケーラブルなソリューションであり、ハブ、ヘッドエンド、あるいはQAMが使用されるところであればどこでも使用可能。総合的なRF測定機能を有しており、問題を容易に、素早く、ピンポイントで検出できるため、例えば、高品質なMER(変調エラー率)測定により信号品質の劣化が素早く検出できるため、影響を及ぼす前に必要なアクションをとることが可能になる。

また、事業者のビジネス要件も考慮された製品開発がなされており、競合製品に比べ、1台当たりより多くの数のチューナを装備できるため、エッジモニタリングのコストを抑えられるほか、チューナの数が4/8個の2機種から選択できるため、必要に応じてラックスペースや電力コストも低減できる。さらに、最高1GHzのRF信号がモニタできるため、将来サービスが拡張した場合のモニタリングにも対応可能なほか、QAM A、B、Cをサポートしているため、世界各国の要件にも対応可能となっている。

このほか、総合的で高品質なRF測定により、迅速な問題検出を行うため、RFロックインジケータ(後部パネルのLED)、入力信号レベル(チャネルパワー)、EVM、MER、CNR、キャリアオフセット、プリFEC BER、ポストFEC非相関TSパケットカウント、コンスタレーションダイアグラムなどが採用されている。

デジタルコンテンツモニタ「Sentry Edge II」をモニタと接続した様子