京浜急行電鉄は21日、「京急蒲田駅付近連続立体交差事業全線高架化記念乗車券」を発売する。高架化した京急蒲田駅周辺をイメージした台紙に、京急蒲田駅~羽田空港国内線ターミナル駅の大人・小児各1名分ずつの往復乗車券(硬券)のセット。

「京急蒲田駅付近連続立体交差事業全線高架化記念乗車券」台紙内面デザイン

同乗車券は1セット1,000円。高架化で解消される踏切の数「28」にちなみ、2,800セット限定となる。京急蒲田駅と京急百貨店(京急線上大岡駅に隣接)5階おもちゃ売り場の2カ所で発売され、京急蒲田駅では午前7時より2,500セット(購入は1人10セットまで)を、京急百貨店では午前10時より300セット(購入は1人3セットまで)を販売する。

京急電鉄の蒲田駅付近連続立体交差事業は、東京都を事業主体とする都市計画事業として2000年12月に着手。京急本線(平和島~六郷土手間)および空港線(京急蒲田~大鳥居間)を事業区間とし、2001年12月に着工。2010年5月には事業区間の上り線が高架化されており、このほど下り線の工事も完了した。

10月21日始発より下り線を高架化し、これにより全事業区間の上下線高架化が完了する。高架化により、踏切遮断時間が1時間あたり最大53分あった踏切を含めて28カ所の踏切がなくなり、交通渋滞の解消などの効果が期待されている。