NECは10月5日、Android OSが搭載されたタブレット端末やスマートフォンなどのスマートデバイスから、企業などの組織内に設置してあるパソコンに接続し、社内システムの利用を実現するリモートデスクトップ・ソフトウェアを販売すると発表した。

「スマートデバイス向けリモートデスクトップ」イメージ

本ソフトウェアはネットワーク環境とタブレット端末があれば最短15分でセットアップ完了。クライアント型の製品のため、サーバの設置・設定などが不要となる。

Android端末で社内システムを利用

プロトコルとしてRDPを使用した画面転送型アプリケーションであるため、スマートデバイス端末には、社内業務システムのデータは転送されず、パソコンの画面イメージのみが転送される。そのため、外出先での紛失や盗難発生時でも、情報漏洩することはなく、セキュリティを確保しながら、社内業務システムへの接続が実現する。

さらに、新しい画面操作機能を搭載し、かな入力を含めた日本語入力の操作性を高め、タップやピンチなど、スマートデバイス特有の画面操作性を実現するとともに、アプリケーション画面のサイズ変更のための専用ボタンや、画面四隅の操作などの細かな操作を簡単に行えるソフトウェアマウス(左記2点は特許出願中)、さらに画面上の資料全体を把握しながら文字入力が行える透明キーボードなど、先進的なスマートデバイス用ユーザインタフェースを設計している。

透明キーボード

ソフトウェアの価格は、年間保守サービスも含め100ライセンス30万円から(税別)。同社は今後、iOSやWindowsなど対応OSを拡大し、3年間で5万ライセンスの販売を目す。