GMOインターネットは10月4日、PC / タブレット / モバイルデバイス向けのWindowsアプリケーション開発市場の拡大を目的に、日本マイクロソフトと提携を結んだことを発表した。あわせて、両社はアプリケーション開発者向けに、クラウド型開発環境「お名前.com デスクトップクラウド for Windowsアプリ」の提供を開始している。

現在、タブレット端末を含むモバイルデバイス市場の急速な拡大に伴って、アプリケーション市場も大幅な伸びが見込まれている。また、日本マイクロソフトはPC / タブレット端末向けの新しいOS「Windows 8」の発売を10月26日に予定しており、Windowsアプリケーションのさらなる拡大が期待されている。このような流れを受けて今回、より多くの開発者がWindowsアプリケーションの開発に取り組めるよう、両社が提携してクラウド型開発環境を提供することに決めたという。

「お名前.com デスクトップクラウド for Windowsアプリ」は、Windowsアプリケーションの開発者向けにクラウド型の開発環境を提供するサービス。データセンター内のサーバー上にWindowsデスクトップを仮想的に構築する仕組みで、Windows PCだけではなくMacから利用することも対応する。同サービスにより、AndroidやiOSなど他のプラットフォームの開発者でも、初期費用を抑えながら、最新の開発環境である「Visual Studio Professional 2012」を利用してすぐに開発に取り組むことが可能になる。

「お名前.com デスクトップクラウド for Windowsアプリ」の利用イメージ

同サービスの利用料金は初期費用が2100円で、月額費用は6720円から。仮想デスクトップ環境のOSはMicrosoft Windows Server 2012で、ディスク容量は最大100GB、メモリは2~4GBとなっている。

現在、サービスの提供開始を記念して、月額費用最大3ヵ月分と初期費用が無料になるキャンペーンが実施されている。キャンペーン期間は12月28日(正午)まで。両社は今後3年以内に、1万人の開発者による同サービスの利用を目指すとしている。