米Basho Technologiesは9月27日、日本法人となるバショー・ジャパンの設立を発表した。バショー・ジャパンは、同社の提供する分散型データベース「Riak」と、クラウドストレージ製品「Riak CS」の販売とサービス提供のサポートを行う。RiakはオープンソースのNoSQLデータベースで、大量のデータを扱うWebサービスやクラウドサービスやeコマースアプリケーションなどに活用されている。

バショー・ジャパン Webサイト

米Bashoは、ヤフーおよびヤフー子会社のIDCフロンティアと7月17日に戦略的提携を締結しており、今回の日本法人の設立は、日本市場におけるRiakの普及をさらに進める狙いがある。

バショー・ジャパンの設立に関連して、ヤフーとIDCフロンティアの両社は、Bashoのテクノロジーを自社のプラットフォームに展開することを表明している。ヤフーはRiakを自社の各サービスで採用することを検討しており、IDCフロンティアは、自社の大規模データセンターにRiak CSを採用した分散ストレージ・サービスを展開する予定になっている。またIDCフロンティアは、さらに高度な機能やサービスが附帯する「Riak EnterpriseDS」のサービス化も予定しているという。

なお、バショー・ジャパンの代表取締役社長には、米Joyentのセールス・ディレクターや米On2 Technologiesの日本担当ジェネラル・マネージャーを務めた高木修氏が就任している。