幻想的な竹と光のアートが体験できる「千里の竹あかり」

秋の大阪府吹田市の名物イベント「千里の竹あかり」が10月6日(土)、例年と同じく北千里市民体育館前の竹林を会場に行われる。雨天の場合は、7日(日)に延期する。

「千里の竹あかり」は、大阪府吹田市の特産の竹を利用したイベントを通じて、多くの市民が自然とふれあい、竹に親しみを持ち、自然環境、資源保護、人々の交流の大切さを再認識するとともに、千里の竹林の保全意識の普及・啓発を図ることを目的スタートし、今年で12年目を迎える。

吹田市の青山台中学校区地域教育協議会をはじめ、青山台中学校、北千里高等学校、竹林・里山保全活動を行っているボランティアグループのほか、多くの市民の協力によって毎年10月に開催。

夕暮れの18時00分から20時00分まで、約3,000本のろうそくを中に浮かべた竹筒を並べ、暗闇に包まれた竹林をろうそくのともしびにより幻想的な雰囲気を演出。これに吹奏楽や民族楽器の演奏などともに楽しめるとあって、毎年1,500名が訪れている人気イベント。

ちなみに、この竹筒は、竹の節から計算された位置で斜めに切断。水を入れてオモリの入った特殊なろうそくに火を灯し、自作の針金の入れ物でそっと浮かべるそうである。市販の特殊なろうそくは芯が細いため、すべてボランティアたちの手によって太い芯に入れ替えて、2時間半程度もつように改良させている。

吹田市の北千里高等学校吹奏楽部、軽音楽部、森の詩(オカリナ&マリンバデュオ)による演奏のほか、特定非営利活動法人すいた環境学習協会や青山台中学校の竹細工の展示など見どころも多い。

なお、北千里高等学校軽音楽部は、アニメ「けいおん!」の舞台とされる豊郷小学校旧校舎の講堂(滋賀県豊郷町)で2011年11月19日、高校生がバンド演奏の腕を競い合う「とよさと軽音楽甲子園」で最優秀賞受賞を獲得したバンドを輩出したことで知られている。

会場となるのは吹田市の北の端、箕面市との境目にあたるエリア。吹田市の中では万博公園の次に大きい公園である吹田千里北公園があり、緑が豊かで四季を感じることができる。また、園内には約24,994平方メートルの蓮間池があり、バンやカルガモのほか、冬にはカモ類など水鳥が多く見られる。北の方向には山を望み空間が広がっており、眺めが良く、市民の憩いのスポットとなっている。