ソリトンシステムズ(ソリトン)は9月27日、スマートデバイスのビジネスプラットフォーム「DME」の新バージョン「DME 4.0」の発売を、同日より開始すると発表した。

「DME」はスマートデバイスの内部に、「セキュア・コンテナ」と呼ばれる独立した領域を作成し、1台の端末内に、会社用と個人用という2台の端末を持つのと同じ環境を作り出すBYODに適したソリューション。コンテナ内に格納されたデータはすべて暗号化される。リモートワイプもコンテナ領域だけを消去すればよく、社員のプライベートな情報には影響を与えないというものだ。

新バージョンには、オプションの新機能「DME AppBox」が搭載され、iOS6にも対応した。

従来、スマートデバイスから社内のシステムにアクセスするには、VPNの構築、認証の強化、複雑なアクセスコントロールなどが必要だったが、「DME AppBox」では、デバイス標準のブラウザは利用せず、セキュア・コンテナ内の「DME AppBox」のブラウザエンジンを用いて、安全にアクセスできる。

DMEのこれまでのホーム画面(左)と新バージョンのAppBox画面(右)

また「AppBox」は、スマートデバイス上にモバイルアプリケーションポータルを構築し、スマートデバイスと、社内外の情報資産との連携を可能にし、管理者はDMEの認証情報とDME管理サーバのアクセスリストとを連携させることで、各利用者のスマートデバイス上に自社のモバイルアプリケーションポータルを構築することができる。

社外のクラウドサービスを利用する場合にも、社内イントラネット経由で接続させることで、社内の端末と同じネットワークポリシーをモバイルユーザーに適用することができる。

また、HTML5にも対応しており、JavaScriptを用いて個別にカスタマイズしたアプリケーションも利用できる。

セキュリティについては、DMEのセキュア・コンテナの内部で管理され、データおよび通信の暗号化、キャッシュやCookie情報の削除など、情報漏洩対策が施されている。

そのほか、「DME4.0」の新機能として、デスクトップとログイン画面の背景のカスタマイズ、DME起動中のスクリーンショットを禁止(Androidのみ)などが追加された。

「DME AppBox」の価格は、クラウドサービスが1デバイスあたり1カ月300円(50デバイス利用時)、オンプレミスが1デバイスあたり8,300円となっている。