外資系企業で女性が就けると思われる最高役職は「上限なし」が最多

人材紹介会社「ロバート・ウォルターズ」はこのほど、2012年における職務環境調査の結果を発表した。

この調査は、国内約700人のグローバル人材からの回答をもとに、職務環境やその課題点などを調査結果としてまとめたもの。その結果、回答者のほぼ全員が、日系企業では外資系企業より、職場環境における性差を感じていることが明らかと結論付けられた。

女性が就けると思われる最高役職、外資系は「上限なし」、日系企業は「課長」

日系企業で女性が就けると思われる最高役職、最多は「課長」

「女性がどの役職レベルまで就くことができると感じているか」との質問に対して、外資系企業では48%が「上限はない」、28%が「経営幹部まで」と答えた。対して日系企業で「上限はない」としたのは18%に止まり、もっとも多かったのは「課長」で32%だった。

性別による給与、「同等」は外資系60%、日系企業は9%

外資系企業では「男女とも同等」と答えた人が多い

日系企業では「女性のほうが給与が低い」と答えた人が多い

「同等なキャリアを持つ男女を比較した場合、給与差はあると思うか」との質問では、外資系企業に勤務する女性は60%が「男女とも同等」、18%が「女性の方が給与が低い」と感じていた。

対して日系企業で「男女とも同等」と答えたのは9%。「女性の方が給与が低い」と感じている人が68%に上った。また、男性回答者は女性回答者より、職場での性差が少ないと感じていることもわかった。

本調査の詳細な内容は「ロバート・ウォルターズ 職務環境調査 2012年完全版」で閲覧できる。