日立システムズは9月26日、日本マイクロソフトとクラウドサービスの提供において提携すると発表した。提携に基づき日立システムズは、同日より「Microsoft Windows Server 2012 Hyper-V」をベースにした5種類のクラウドサービスの発売を開始した。

今回発売されるのは「コミュニケーションシステム クラウドサービス」「仮想化クリニックサービス」「Hyper-V プライベートクラウド構築サービス」「オンサイト型リソースオンデマンドサービス」「BusinessStage仮想デスクトップサービス」の5種類のサービス。

「コミュニケーションシステム クラウドサービス」は、Microsoft Exchange Server、Microsoft SharePoint Server、Microsoft Lync Serverを組み合わせて、個別要件に対応するコミュニケーション環境を構成してクラウドで提供するもの。Microsoft Office 365のユーザーは同サービスと併用することで、電子メールの継続利用が可能となる。

「仮想化クリニックサービス」は、利用者の既存サーバー環境からデータを収集・分析し、Hyper-Vを導入した場合の効果を具体的に数値化してレポーティングを行う。

「Hyper-V プライベートクラウド構築サービス」は、Windows Serverの標準機能「Hyper-V」と統合管理製品「System Center」を利用し、要件に合わせてサーバー、ストレージ、ソフトウェア、導入サービスをパッケージ化して提供するもの。

「オンサイト型リソースオンデマンドサービス」は、利用者のサイトにリソースオンデマンドサービスを提供する。「Hyper-V」による構築済みの仮想環境が提供されるため、仮想環境の構築にかかる工数の削減が可能。

「BusinessStage仮想デスクトップサービス」は、日立システムズのデータセンターに「Hyper-V」とシトリックスのXenAppを組み合わせたデスクトップ環境を構築し、仮想デスクトップサービスを提供する。

今回の提携で日立システムズが目指すクラウドサービスの全体像