Texas Instruments(TI)は、プログラマブル差動アンプ(PDA)として、帯域幅2.4GHz、1チャネルの「LMH6881」ならびに、同2チャネルの「LMH6882」の2製品を発表した。

2製品ともに完全差動アンプ(FDA)とデジタル可変ゲイン・アンプ(DVGA)の2種類のアンプの利点を兼ね備えており、これにより、外付け抵抗の調整、アンプの交換、各ゲイン・ステージの再設定を行わずに、ゲインの簡単な変更が可能になるという。また、従来のDVGA製品と比較して、全ゲイン範囲で、より均質なノイズ特性と歪み特性を提供することが可能となったほか、プログラマブル・ゲイン制御機能により、ゲイン設定抵抗を不要にし、これに関連した特性の不一致による誤差を解消することに成功、医療、試験/計測、軍用、ワイヤレス通信、マイクロ波バックホール回線などの各種用途で、システムの堅牢性を向上させることが可能になったという。

さらに6dB~26dBのゲイン範囲でノイズ、歪み、帯域特性を最適化し、差動アンプ内蔵製品の回路設計を簡素化することが可能だ。

なお、LMH6881は2.6mm角の24ピンQFNパッケージで供給中で、1,000個受注時の単価(参考価格)は3.71ドル。LMH6882は、4.6mm角の36ピンQFNパッケージで供給中で、1,000個受注時の単価(参考価格)は5.95ドルとなっている。

プログラマブル差動アンプ(PDA)「LMH6881」と「LMH6882」のパッケージイメージ