Texas Instruments(TI)は9月24日、業界最小クラスのノイズ特性を備え、非侵襲脳波モニタを実現する脳波計(EEG)向けにアナログフロントエンド(AFE)「ADS1298」ファミリの新製品を拡充したと発表した。。

同製品は、8個のローノイズプログラマブルゲインアンプ、8個の高分解能A/Dコンバータ(ADC)、各種のテスト信号、バイアスアンプ、発振回路、リファレンスなどを内蔵し、入力換算ノイズが70Hzの帯域幅時に1μVp-p(typ)と競合製品に対して75%以上低減できる他、同相モード除去比も-120dBと同種の製品と比較し10dB良好なことから、大きな電磁妨害信号が存在する場合でも、頭部の外からの生体電位計測できる。また、32本の電極を持つ脳波計に使用した場合、基板実装面積を70%、BOMコストを40%削減できるという。

さらに、脳波計による二波長指数(BIS)、大脳皮質、より高次の大脳活動で発生する誘発電位などのモニタに使用することで、脳の損傷、脳梗塞、睡眠障害などの診断に役立つ。この他、超高性能医療用診断機器、研究用ECG(心電計)にも使用できる。オプションとして、連続的なリード外れ検出機能があり、電極の接続が切れた場合に、医療スタッフへ通知することができる。

同ファミリは、8チャネル内蔵の「ADS1298/1298R/1198」、6チャネル内蔵の 「ADS1296/1296R/1196」、4チャネル内蔵の「ADS1294/1294R/1194」などとピン互換性があり、1種類のEEG/ECG向けデバイスを設計するだけで、全製品ラインナップがカバーでき、総合的な設計コストと開発期間を大幅に短縮できる。

パフォーマンスデモンストレーションキット「ADS1299EEG-FE」は、評価ソフトウェアの他、オシロスコープ、FFT、ヒストグラム表示などの分析ツール、各種入力設定、オプションの外部リファレンス回路、後処理のための簡単なテストファイルでのデータエクスポート機能などで構成されている。また、基板のシグナルインテグリティ検証のためのIBISモデルも供給中。

なお、パッケージは「ADS1299」が10mm角のQFP。価格は1000個受注時で36ドル。すでに販売を開始している。