ゼットエムピー(ZMP)は9月20日、高精細データ出力に対応した組み込みオプティカルフローセンサモジュール「e-nuvo OpticalFlow-Z」を発表した。

高精細データ出力対応組み込みオプティカルフローセンサモジュール「e-nuvo OpticalFlow-Z」

同製品は、カメラ、FPGA、メモリを一体化しオプティカルフローを実装した5cm角のセンサモジュールで、PCなしで利用可能。今回のソフトウェアバージョンアップにより、4661点(横79点×縦59点)すべての点の速度データをリアルタイムに取得し、複数の対象物を検出することができるようになった。また、12グリッド(横4×縦3)の各グリッドごとの平均速度を最大240fpsで出力。これにより、道路上の複数の自動車や歩行者の検出や、移動体、移動ロボットに搭載して他の物体の動きの検出などに活用できるという。

「e-nuvo OpticalFlow-Z」は、マイコンにARM Cortex-M3 120MHz、メモリに1Gビット DDR3 SDRAM、フラッシュメモリに64Mビットを採用。インタフェースはCAN/USB/LVDSに対応する。

なお、価格は評価キットが一般で29万8000円、アカデミックで19万8000円。スタータキットが一般で32万円、アカデミックで22万円(いずれも税別)。スタータキットは、評価キットに、専用アルミケースとスタンドが付属している。

3台の車両の速度計測例。(左から右へ移動する車両を赤、右から左へ移動する車両を青、その速度の違いを色の濃淡で表示)