警察庁は9月20日、2012年上半期におけるサイバー犯罪の検挙状況を発表した。発表によると、今年上半期のサイバー犯罪の検挙件数は3268件で、前年同期と比べ30.0%増えている。

ネットワークを利用した犯罪は前年同期比24.1%増の2930件で、半期統計では過去最高の件数となった。このうち、児童買春・児童ポルノ法違反が530件で、ネットワーク利用詐欺が401件を占めている。また、不正アクセス禁止法違反は243件で、前年同期より145.5%増えた。

サイバー犯罪の検挙件数の推移(発表資料より)

ネットワーク利用犯罪の内訳(発表資料より)

都道府県警察の相談窓口で受理したサイバー犯罪などに関する相談件数は3万9150件で、前年同期より3.7%減少している。最も多いのは詐欺・悪質商法に関するもので、1万4660件の相談が寄せられたという。また、2002年から増加傾向にある、迷惑メールに関する相談は前年同期比16.1%増の6569件で、引き続き増え続けている。

近年減少傾向にあるインターネット・オークションに関する相談は2489件で、前年同期比23.8%減。不正アクセスなどに関する相談は前年同期比1.8%増の2117件で、依然として高い水準で推移している。このほか、コンピュータウイルスに関する相談は285件で、前年同期より82.7%増加した。

都道府県警察における相談受理件数の推移(発表資料より)

不正アクセスなどに関する相談受理件数の推移(発表資料より)

警視庁は具体的な検挙事例や相談内容もいくつか公開している。たとえばネットワーク利用犯罪では、5月に大阪で44歳の男性会社員が「セックスフレンド募集掲示板」「不倫・愛人掲示板」など4つの出会い系サイトを無届けで開設し、検挙された事例がある。

また相談に関しては、「オンラインゲームでアイテム交換を行ったが、相手からアイテムをもらえないまま連絡が取れなくなった」「オークションで落札し、代金を振り込んだが商品が送られてこない」といった内容のものがあるという。