米IntelがDellやHPなど複数のパートナー企業らと共同で新プロセッサのお披露目イベントを9月27日(現地時間)に米カリフォルニア州サンフランシスコ市内のSF MoMAで開催する計画だという。米CNETが報じている。ここで発表されるのは「Clover Trail」の開発コード名で呼ばれていた新型Atomプロセッサで、同製品を搭載したタブレットやコンバーチブル製品が多数登場する見込みだ。

同イベントで紹介されるのはClover Trailの名称で知られるAtom Z2760で、会場にはAcer、ASUS、Dell、HP、Lenovo、Samsung、ZTEの幹部らが登場し、各社の新製品がお披露目されることになる。Clover Trail搭載タブレットやコンバーチブル製品については、すでに9月初旬にドイツのベルリンで開催されたIFA 2012で多数公開されているが、各社ともに秘密保持が理由で搭載プロセッサの詳細についてはコメントを控えていた。今回Intelから正式に発表が行われることで、これら製品についても改めてアピールが行われることになるだろう。IFA 2012ではClover Trail製品が多数見受けられる一方で、同じセグメントを狙って投入されるARM版のWindows RT搭載マシンの扱いは控え目だった。Windows RTでは新しいWindows 8スタイルアプリのみが動作する一方で、Atomタブレットに搭載される32ビット版のWindows 8は従来のデスクトップアプリケーションも動作する点で異なる。省電力動作を売り物にするWindows RTタブレットか、あるいは省電力で既存アプリケーションも使えるClover Trailタブレットか、ユーザーの選択の行方が気になるところだ。

IFA 2012でHPが公開していたClover TrailとWindows 8搭載タブレット。キーボード着脱のギミックを搭載する