サムライファクトリーは、絵師・イラストレーターを対象に「イラスト・漫画に関するアンケート調査」を実施し、その結果を発表した。本調査は、同社が運営する「忍者ツールズ」上にて行われたもので、1,686人からの回答が集まった。

調査では、絵を描く際の工程を「下書き」「ペン入れ」「彩色」「仕上げ・加工」に分け、アナログでの作業とデジタルでの作業をどのように分担しているかを尋ねた。その結果、約半数の48%が全行程をデジタルで行うと回答。同社は過去にも同様の調査を行っており、それらの結果と比べてみても、デジタル派が年々増加している様子が見受けられた。

「絵を描く際の工程を、『下書き』『ペン入れ』『彩色』『仕上げ・加工』と分けた際に、アナログでの作業とデジタルでの作業をどのように分担するケースが多いですか? 」

上図の質問における、過去の結果との比較

また、「絵を描く際に利用するパソコンは、ノートパソコンとデスクトップパソコンどちらが多いですか? 」との問いに対しては、63%がデスクトップパソコンと回答。ノートパソコンが追い上げを見せるものの、イラスト制作においては信頼性の高いデスクトップが優位を保った。

調査ではこのほか、マウスやペンタブレットの使用についても尋ねた。その結果、「ほぼペンタブレットを使用」とした人はおよそ6割に上り、「ペンタブレットがメインだが、マウスも併用」とした18%と合わせて、83%がペンタブレット派であることが判明。イラスト制作において、ペンタブレットが必須ツールとなりつつあることが伺えた。

ペンタブレットユーザーに対してはさらに、メインで利用しているペンタブレットの種類についても質問した。回答がもっとも多かったのは「Wacom BAMBOOシリーズ」の38%。次いで「Wacom intuos 4シリーズ」と「Wacom FAVOシリーズ」がそれぞれ18%、さらに「Wacom intuos 3シリーズ」が14%などと続き、過去の調査同様、ワコム製品が圧倒的なシェアを獲得する結果となった。なお、2011年の結果と比較すると、特にBAMBOOおよびintuos 4がシェアを伸ばしていることがわかる。

このほかの調査結果は、同社が運営する漫画広告投稿サイト「漫画アド」にて確認可能。