NECビッグローブは9月18日、カリフォルニア州ロサンゼルスのインターネットエクスチェンジを通じて、米国のコンテンツ事業者やクラウド事業者とのダイレクト接続を開始した。あわせて、カリフォルニア州サンノゼのインターネットエクスチェンジへの接続において、帯域を6Gbpsに拡大した。

インターネットエクスチェンジは、複数のインターネットサービスプロバイダーやデータセンターを相互に接続するポイント。複数のサービスの接続回線をひとつにまとめ、低コストで複数のサービスと接続することができる。

同社はこれまで、日米間のインターネット接続を、大手通信キャリアのトランジットサービスを通じて行っていた。しかし、米国で提供しているサービスに日本からアクセスする場合、複数通信キャリアのネットワーク機器を経由することなどから主体的なネットワーク制御が難しく、障害時の迂回ルートへの切り替えなどによる品質担保やトランジットサービスにかかるコスト負担が課題になっていたという。

今回、専用海底ケーブルを利用して、米国のインターネットエクスチェンジと同社のデータセンターが直接接続されたことで、米国で提供しているサービスにダイレクトにアクセスできるようになった。また、米国間との接続には異なる海底ケーブルシステムを採用し、二重化が図られている。これによりサービス品質が向上し、海外接続コストおよびトランジットサービスにかかるコストを削減できるという。

海外接続先リスト