米Googleは9月17日、iOS向け写真アプリ「Snapseed」などを開発するドイツのソフトウェア開発会社、Nik Softwareを買収したことを発表した。買収金額や条件など、詳細は公開されていない。米FacebookによるInstagram買収に対抗するもので、ソーシャルとモバイルでの戦いに向けた動きと見られる。

Snapseed

Nik Softwareはデスクトップおよびモバイル向けのソフトウェア開発会社。Snapseedは同社の主力モバイル製品で、Instagramのようにフィルタを利用する写真アプリ。

フィルタによるエフェクト加工のほか、自動補正や画像調整、メールやSNSを利用した共有などの機能も備える。同アプリはAppleが優秀なアプリに送る「iPad App of the Year」を2011年に受賞している。iOSのほか、WindowsとMac OS X用のデスクトップアプリも展開する。モバイルではAndroidも近日対応予定としている。

Nik Software買収完了を発表したGoogleの開発担当上級副社長、Vic Gundotra氏は、今回の発表とあわせて、ソーシャルネットワーク「Google+」のユーザーが4億人に達したことも報告した。そのうち、月間アクティブユーザーは1億人になるという。

GoogleはソーシャルネットワークでFacebookの後を追う格好となり、今回のNik Softwareの買収は、写真アプリのInstagramを10億ドルで買収することでモバイルとソーシャルを強化したFacebookに追随するものといえる。

Snapseedは有料(4.99ドル)でユーザー数は900万人、一方のInstagramは無料であり、ユーザー数は1億人に達するとされている。