KDDI、沖縄セルラーは14日、都内で会見を開き、9月21日より次世代高速通信規格LTEによる「4G LTE」サービスの提供を開始すると発表した。サービス開始時点の対象機種は1機種とされており、事実上、アップルの新型スマートフォン「iPhone 5」が発売日の21日からLTEに対応する。

「4G LTE」サービスは9月21日からスタート

「4G LTE」は受信時最大75Mbpsの高速データ通信が可能なサービス。KDDIでは、これまで2012年末までにLTEサービスを提供するとアナウンスしてきたが、これを前倒ししてサービスを提供する。9月21日からは2.1GHz帯を対象とした「4G LTE」サービスをスタート。iPhone 5を対象としたLTEサービスが提供される。

以降は2.1GHz帯に加え、1.5GHz、800MHz帯の3バンドによるLTEサービスを一挙に拡大し、今年度末までに人口カバー率96%を達成させる方針。2013年前半には受信時最大112.5Mbpsへ増速し、さらに150Mbpsまで引き上げることも計画されている。

また、「4G LTE」では、スマートフォンをモバイルルータとして使用できるテザリングも利用可能。さらに、最新技術「eCSFB」を導入し、待ち受け時の電力消費を抑えながらも、音声通話の発信からチャック新までに要する時間も大幅に短縮することができる。

料金は基本使用料となる「LTE プラン」が月額980円、インターネット接続サービス「LTE NET」が月額315円、パケット通信料定額サービス「LTE フラット」が月額5,985円となる。LTE プランは1時から21時の間、au携帯電話への国内通話が無料となる料金プラン、LTE NETはインターネットやEメールを利用するためのプロバイダ料金、LTE フラットはフラット型のパケット通信料定額サービスとなっている。