映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』の舞台あいさつが9日、東京・台場のシネマメディアージュで行われ、主演の織田裕二をはじめ、深津絵里、ユースケ・サンタマリア、水野美紀、本広克行監督、脚本家の君塚良一が出席した。

左から深津絵里、織田裕二、ユースケ・サンタマリア、水野美紀 拡大画像を見る

1997年のドラマからはじまった『踊る大捜査線』シリーズも見納めとなる本作。公開初日となった7日に初日舞台あいさつ&レッドカーペットイベントが行われた後、主演の織田裕二が北は札幌から南は福岡まで、全国主要都市を回る全国キャンペーンを行った。

そのファイナルを締めくくるのが、織田裕二扮する青島刑事とともに湾岸署で働いてきたメンバーとともに『踊る』シリーズの聖地、東京のお台場。この日は大阪で2会場、名古屋で1会場の舞台あいさつを行ってからお台場に駆けつけた織田は「弾丸出張を命じられ、たった今帰ってきました湾岸署の青島です」とあいさつ。「最初に北海道に行って九州に飛びました。コンサートでも行きましたが、こんな熱さは感じることがないぐらい凄かったです。大阪では室井(柳葉敏郎)さんが、名古屋では水野さんがきてくれて、お台場に帰ってきたと思ったら、すみれ(深津絵里)さんとユースケが来てくれて、家に帰った感じ。本当にどこに行っても温かくしてくれて幸せでした」と登壇したキャストと観客に感謝しきり。恩田すみれ役の深津も「こんな凄い作品に自分がかかわっているのかと信じられないです。人のエネルギーというか温かさというか、凄い力があると思いました」と話した。

ドラマシリーズからの15年を振り返り、「いいことばかりではなく、悲しい出来事というか別れ(いかりや長助の死)もあり、ベストの形で、せっかく一緒にやってきた初期のメンバーから新しいメンバー含め、みんながベストの力を出せるうちに終わるのも選択肢の一つかなと。続けたい思いもあります。でも変なものをつくっちゃいけないという思いも同時にあります。なのでこれが最後です」と本音を明かした織田。一方、ユースケ・サンタマリアは「『やめないでやめないで』と皆さん言うので、続けます!これだけ言えば引っ込みつかないと思いますよ。ですから期待してください!」と観客に期待させた。

最後に織田が「今回のファイナルも皆さんに向けて、僕たちの思いを込めて作った作品です。一口に15年ってなかなか気が遠くなりますが、一生に一度会えるか会えないかわからないこんな大きな作品に、皆さんが育ててくれて、とても感謝しています。本当に15年間ありがとうございました」とコメントを残して会場を後にした。