NXP Semiconductorsは、DisplayPort(DP)とHDMIアーキテクチャをサポートする2種類の高性能スイッチを発表した。

DisplayPort 1.2に対応した双方向スイッチ「CBTL06DP213」と、DisplayPort 1.2/HDMI 1.4を同時にサポートするスイッチ「CBTL06GP212」の2品種で、いずれもNXPの高帯域幅アナログパスゲート技術が採用され、マルチチャネルに対応する。

「CBTL06DP213」は、11GHzを超す高帯域幅を実現するとともに、リターンロスの低い信号整合性を提供する。また、信号劣化を最小限に抑えることによって、デスクトップやノートPC、タブレットと外部モニタ、ドッキングステーションなどの周辺機器を接続するコネクタやケーブルに必要なアクティブコンポーネントの数を最少化できる。DP 1.2/1.1a/eDP(組み込みDisplayPort)をサポートし、5.4/2.7/1.62Gbpsで動作する。

「CBTL06GP212」はGen2スピードでDisplayPort/HDMI/PCI Express(PCIe)に対応する6チャネルスイッチで、PCI Expressは5.0Gbps、DisplayPortは5.4Gbps、HDMIは3.4Gbpsに対応する。さらに、3.6Vと広いコモンモード電圧範囲と低インサーションロスを実現し、DisplayPort 1.2とHDMIの同時にサポート。必要外部コンポーネント数を減らし、小型コンボコネクタの設計を可能にする。

「CBTL06GP212」は異なる4チャネルを提供し、1対2スイッチ、2対1の双方向マルチプレックス、AC結合PCI ExpressまたはDisplayPort信号、DC結合TMDS信号の2対1のマルチプレックスに対応する。また、Hot Plug Detect(HPD)信号の2対1のマルチプレックス、Auxiliary(AUX)およびDisplay Data Channel(DDC)信号の4対1のマルチプレックス/スイッチにも対応する。この他、電池駆動式アプリケーションをサポートするためのシャットダウン機能も搭載する。

なお、2品種はすでに量産を開始しており、一部メーカーにサンプルを提供中。価格は5000~25,000個発注時で「CBTL06DP213」が1.00ドル、「CBTL06GP212」が0.98ドル。