富士通セミコンダクター(FSL)は、同社のARMマイコン「FM3ファミリ」を活用したアプリケーション製作コンテストを実施している。

応募条件はCQ出版が発行しているInterfaceの6月号に付属したFM3ファミリマイコン基板を活用して製作したアプリケーション(ハードウェア/ソフトウェア)であることとのことで、同マイコンに搭載されている機能(EthernetやUSBなど)を活用すると審査のポイントが高くなるという。また、審査基準としてはアイデアの独創性やアプリケーションの実用性、娯楽性などが評価となるという。

応募資格は個人でもグループでも企業でも可能。ただし、応募作品の内容は応募者(チーム)オリジナルのもので、他のコンテストなどで入賞したことがないもので、応募に伴って発生する費用は応募者負担となる。

応募作品の提出方法は、開発意図やシステム図、回路図、プログラムの概要、完成品の写真などを含めた製作レポート(A4サイズで最大8ページ・フォーマットはPDF)を、コンテスト事務局に提出(このレポートも評価対象となる)。締め切りは2012年10月10日で、申し込みは1通のメールにつき1製作レポートながら、複数件数の応募も可能となっている。

上位入賞者への賞品は以下のものが予定されている。

  • 1位「防水タブレット Arrows Tab Wi-Fi」
  • 2位「海外製Androidタブレット」
  • 3位「Windows 8 Proアップグレード版」

なお、同社では、高等専門学校や大学、入社1~2年程度の新人など未来の半導体/組込業界を担う若手からの応募を期待しており、「複雑で大規模なものを作ってもらう必要はなく、気軽に作った単純機能のものでも応募してもらえれば非常にうれしい」とコメントしている。

また、10月2日より6日まで千葉県の幕張メッセにて開催される最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2012」の最終日となる6日には、電子情報技術産業協会(JEITA)の半導体部会とFSLが共同でFM3ファミリが搭載されたマイコン基板を用いたワークショップを開催する予定とのことで、上記のような若手向けの簡単なアプリケーションボードの紹介の展示も行う可能性があるとしている。

コンテストで必要となるFM3ファミリマイコン搭載基板