アニメ専門チャンネル「アニマックス」を運営するアニマックスブロードキャスト・ジャパンは、アニメ『マクロス』シリーズ30周年を記念して、『マクロス』シリーズのアニメソングにフォーカスした特番「STUDIO MUSIX マクロスナイト」を10月7日に放送する。その放送に先がけて4日、都内にて製作発表記者会見が行われた。

左からチエ・カジウラ、中島愛、May'n、福山芳樹

「マクロスナイト」は「STUDIO MUSIX」の特別版として制作され、『マクロス』シリーズの作品紹介とともに、『マクロスF』で歌姫シェリル・ノームの歌を担当したMay'n、ランカ・リーを担当した中島愛、そして『マクロス7』からは熱気バサラのボーカルパートを担当した福山芳樹、ミレーヌ・ジーナスの歌を担当したチエ・カジウラがスタジオで生ライブを披露する。さらに、『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』のリン・ミンメイ役の飯島真理がLAからVTR出演するなど、まさに『マクロス』ファンにはたまらない内容となっている。

この日行われた会見には、「STUDIO MUSIX マクロスナイト」でMCを務めるMay'nのほか、中島、福山、チエ・カジウラの4名が登壇。May'nは「『マクロス』はアーティストとなるきっかけとなった作品。『マクロスF』だけでなく、先輩アーティストさんとも出会える機会があり、本当に素晴らしい作品だと思います」、中島は「『マクロスF』は中島としてもランカ・リーとしてもデビュー作。大切な人、キャラクター、歌に恵まれ、私にとっては何物にも代えられない宝物です。これから何十年先もランカ・リーと共に人生を歩んでいきたいです」と、それぞれに作品への想いを語った。

今年でデビュー21年目となる福山は「ここまで長く続けられたのは熱気バサラに出会えたから。彼は今でもミュージシャンとしての理想像です」とバサラをリスペクトしつつ、「熱気バサラは非常にキーが高く、9割が全力、1割が歌詞を間違えないように歌っていました」と、その歌唱法明かす。そして、放映当時はこれだけ長いシリーズになると思っていなかったというカジウラは「『マクロス』は十数年経っても進化し続けている素晴らしい作品です」と、今年30周年を迎えた『マクロス』シリーズへの賛辞を贈っていた。

また、『マクロス』シリーズで思い出に残っている楽曲についてMay'nは「この曲から私自身が始まりました。いろいろな国でライブをやると、みんなが日本語で歌ってくれて、それを見るとホントに歌で銀河を救えるんじゃないかとリアルに思っています」と自身のキャリアの出発点になった「ダイアモンド・クレバス」を、中島は、オーディションの課題曲として歌ったことや、ランカ・リーとして初めてのレコーディングに臨んだ曲である「愛・おぼえていますか」を挙げ、最後に「私の本当に第一歩となった曲です」と感慨深げだった。

そして、福山は「役が決まったその日に、車で第3京浜を車で走りながら『宇宙で歌を歌うってどんな感じなんだろう?』と、じっくりと考えながら作った曲」として『MY SOUL FOR YOU』を、カジウラは「気持ちを込めやすく、シリーズで共通する壮大な『宇宙』がテーマということを考えるとこの曲になります」と「ピロードリーム」を挙げていた。

アニマックスでは、10月から8週にわたって『マクロス』の劇場版とOVA8作品を放送する。その第一弾として、10月7日(日)19:00より劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』が放送される予定だ。