日本マイクロソフトは9月5日、サーバOS「Windows Server」の新バージョンとなる「Windows Server 2012」の発売を開始すると発表した。ボリュームライセンスは9月1日よりすでに提供されており、パッケージ製品は9月26日より発売する。

Windows Server 2012の発売日

「Windows Server 2012」は、最大320基の論理プロセッサ、4TBの物理メモリ、仮想マシンごとに最大1TBのメモリ、64基の仮想プロセッサのサポート、クラスター環境で最大4,000台の仮想マシンを実行などの機能強化を行った「Hyper-V」を搭載したほか、仮想ハードディスク「VHDX」、「動的メモリ」、仮想ネットワーク スイッチ「Hyper-V拡張スイッチ」などを強化した。

また、ファイル システム「ReFS」(Resilient File System)を採用し、ディスク更新中の電源障害などによる問題に対応。物理ドライブの容量を超えた記憶域を実現する「仮想ディスク」、RDMA対応ネットワークアダプタで高速なファイルアクセスを可能とするSMBプロトコルなども搭載されている。

さらに、Windows Azure仮想ネットワークにより、Windows Azureのサービスと社内のデータベースやドメイン コントローラーなどのシステムを接続させ、Windows Azureと社内システムが同じネットワーク上にあるかのように利用できる。

エディションは、汎用的なDataCenterとStandardのほか、クラウド向けのEssentials、オンプレミス用で仮想化権限のないFoundationの4つがある。

Windows Server 2012のエディション

価格は、DatacenterエディションのCPUライセンスが92万5,000円(税別)、「Standardエディション」のCPUライセンスが17万円(税別)、クライアントアクセスライセンス(CAL)は、「5クライアント アクセス ライセンス 」が3万2,600円(税別)。

日本マイクロソフト 執行役 マーケティング&オペレーションズ ゼネラルマネージャー マイケル・ビール氏は、「すばらしい年の幕開けだ。FY13は会社にとって非常に大きな年となる。今年はWindows Server 2012、Windows 8、新しいOffice」の3つの製品を出すが、これら製品のラウンチによってお客様に最大限の効果を出し、日本のマーケットを活性化していきたい」と述べた。

Windows Server 2012のパッケージを手にする日本マイクロソフト 執行役 マーケティング&オペレーションズ ゼネラルマネージャー マイケル・ビール氏