双日システムズは9月4日、ヴイエムウェアの「VMware ThinApp」(以下、ThinApp)を利用したアプリケーション仮想化をもとに、クライアントソフト管理を助けるコンサルティングや構築サービスを行うアプリケーション仮想化ビジネスを開始すると発表した。

「ThinApp」は、アプリケーションが稼働する際に必要なレジストリ情報やシステムファイルを仮想OSと一緒に1つの実行可能ファイルにカプセル化する。

アプリケーションは、カプセル内の仮想OS上で動作するため、クライアントPCのOSやOffice環境の違い、他のアプリケーションとの競合などを考慮する必要がなくなり、また、エージェントやアプリケーションのインストールが不要で、エンドユーザーにクライアントPCの管理者権限を付与していない場合でも、アプリケーションの展開を行うことができる。

「VMware ThinApp」によるカプセル化

そのほかの特徴として、同一アプリケーションの複数バージョンの稼働が可能、サーバなど、専用システムの構築不要、Terminal Server/Citrix Presentation Serverとの連携が可能などがある。

同社では、「ThinApp」の応用例として、Windows XPでしか動作しないレガシーアプリケーションをWindows 7で動作させる、VDI環境でのThinApp利用によるストレージ容量・管理工数の削減、アドイン競合の排除など、クライアント環境の違いに影響されないアプリケーション配布、新旧2バージョンのクライアントソフトを1台のPCで稼働などを挙げている。