Googleは、独自ドメインでGoogleのいくつかのサービスが利用できるパケージGoogle Appsにおいて、同社のSNSサービスであるGoogle+を企業向けに最適化して、プレビュー版として追加した。Google Appsを利用している場合、2013年末まで無料で提供され、今後さらにツールや管理機能が追加される。

Google+は、昨年の6月に発表され、一般向けにはすでにサービスが開始されているが、今回管理機能を強化し、企業内向けのGoogle Appsでも利用できるようにした。

具体的に追加された管理機能は、管理者が投稿範囲のデフォルト設定を企業内のユーザーに限定できる点。

Google+の管理機能

また、ウェブカメラチャット機能であるハングアウトでは、ハングアウトの予定をGoogleカレンダーに追加できるようになり、カレンダーから直接ビデオ会議に参加できるようになった。そして、ハングアウトの限定アクセス機能を使えば、組織内に閉じたビデオ会議に制限することができる。

ハングアウト機能。ハングアウトでは、ドキュメントの同時編集も可能

カレンダーからのビデオ会議への参加が可能に

ハングアウトの限定アクセス機能オプションの設定画面

グーグル エンタープライズ部門 シニア プロダクト マーケティング マネージャー 藤井彰人氏

今回の機能追加の背景について、グーグル エンタープライズ部門 シニア プロダクト マーケティング マネージャー 藤井彰人氏は、「最近は、テクノロジーのコンシューマライゼーションについてよく語られるが、以前は大企業のIT部門が一番進んでいたが、現在は、インターネットサービスの進展によって、オンラインストレージ、ビデオなどコンシューマのほうがリッチな機能を使っている。そのため、Googleは、コンシューマのテクノロジーを企業向けにフィードバックする必要があると考えている」と述べた。