NECフィールディングは、データセンターやサーバ室からオフィスまでの省エネ対策も含めた「環境コンサルティング」の販売を9月より開始すると発表した。

環境コンサルティングは、顧客の建物や設備について、エネルギー消費の分析を行うためにヒアリングや現場調査などを行い、経済性・環境性に有効な運用変更や設備更新による省エネルギー対策を立案するサービス。

同社では、従来から大規模なデータセンターから小規模なサーバ室までの、消費電力と温度を見える化し省エネと熱対策を提案する「IT環境アセスメント」を提供しているが、今回提供するサービスにより、これまでのデータセンターやサーバ室だけではなく、電力使用量の多いオフィス環境までを含めた広範囲の省エネ対策を提案する。

新サービスの主な特長は、一般的なコンサルティングの4つのステップ「現状把握」「現場調査」「分析・立案」「報告」に加え、報告から約5カ月後に訪問による「効果確認」を実施する点。「報告」の際には、評価結果や削減期待値、対策案の紹介、導入計画案などの診断報告書を提出。また、「現状把握」から「効果確認」の6ヶ月間のメール/電話による省エネ運用と省エネ商材に関する問い合わせサポートをあわせて提供する。

「環境コンサルティング」提供フロー

また、現状把握の結果を踏まえた今すぐできる省エネ対策はもちろんのこと、将来を見据えた省エネ運用や省エネ商材を提案することで、長期的かつ計画的な省エネ対策を提供する。空調や電源などの環境商材だけでなく、同社がこれまで培ってきた保守やSI、運用サービスでのノウハウを生かしたITや通信分野での省エネ商材を提供する。

「環境コンサルティング」サービス提供内容

新サービスの価格は100万円から(約2,000平方メートルまでの規模の場合)。NECフィールディングでは今後3年間で100件の受注を目指す。