トヨタ自動車は28日、「TOYOTAのプチバン」として発売した新型「ポルテ」、新型車「スペイド」の受注状況を発表した。両車種の受注台数は月販目標台数の3倍となり、好調な立ち上がりとなっている。

フルモデルチェンジした「ポルテ」(写真左)と、新型車「スペイド」(同右)

「プチバン」とは、スライドドアや広い室内空間といったミニバン的要素を持つコンパクトカーで、新たな市場カテゴリとして注目を集めている。ミニバンの長所(乗降性の良さと室内の広さ)とコンパクトカーの長所(扱いやすさと維持費の安さ)を"いいとこ取り"した点が人気となり、スズキ「ソリオ」、ホンダ「N BOX」など、各メーカーも相次いで新型車を投入。今後、さらなる市場の拡大が見込まれている。

「ポルテ」「スペイド」は、ともに「TOYOTAのプチバン」として市場を牽引すべく投入された車種。使い勝手の良さを追求し、大開口ワイヤレス電動スライドドアを特徴とするシンプルなデザインのコンパクト2BOXとなった。7月23日の発売以降、8月26日までの約1カ月間で、「ポルテ」は約1万1,000台、「スペイド」は約1万3,000台の受注があり、合計で約2万4,000台と、当初の月販目標台数(8,000台)の3倍となる受注台数を記録した。

両車種で好評だったのは、大開口ワイヤレス電動スライドドアと超低床フロアにより、子供から高齢者まで楽に乗車できるよう配慮されている点、圧倒的な広さの室内空間に加え、室内空間をより便利に使えるように多彩なシートアレンジが施された点など。「ポルテ」はシンプルでモダンなスタイルでファミリー層を中心に支持を集め、「スペイド」も若年層や男性に受け入れられるアクティブなスタイルで好評を得ているとのことだ。