米ロック・バンド、ザ・ビーチ・ボーイズのメンバー3人が、ボーカルのマイク・ラヴによって解雇されたことが報じられている。

はたしてこの騒動の真意はどこにあるのか? 写真はザ・ビーチ・ボーイズ (C)BANG Media International

同バンドのフロントマンでグループ名の権利を保有するマイクは、現在ロンドンで行われている再結成ツアーのライブをまだ2回残しているにも関わらず、「今後の50周年記念公演にはブライアン・ウィルソン、アル・ジャーディン、デヴィッド・マークスは参加しません」と公式声明の中で発表した。ブライアン、アル、マイクの3人はともにグループを結成したオリジナル・メンバーであり、一方のデヴィッドは1962年に加入。今後マイクは、サポートアクトや1965年に加入したブルース・ジョンストンらとともにツアーを続行する見込みだ。

一方、同グループのヒット曲のほとんどを生み出したブライアンは、今回マイクから解雇されたことについて理解できないとCNNに語る。「とてもガッカリしているし、なぜマイクがアルやデヴィッド、それに僕とツアーを続けたくないのかさっぱり分からない。今ライブを楽しんでいる時だっていうのに。結局のところ、僕たち3人はザ・ビーチ・ボーイズの本物のメンバーなんだぜ」

マイクは3人を解雇する理由は財政上の都合だとし、3人がもう1年ツアーを継続することに難色を示したことをあげているが、自身も継続することには否定的な様子。解雇は他の理由があるのかもしれない。

「浪費しないように注意する必要があるんだ。ツアー企画者の中には再結成ツアーをもっとたくさん敢行させたがる連中もいるんだけど、3人は『もう1年なんて勘弁してくれよ』って文句を言ってくるんだ。例えば、イーグルスなんかは再結成ツアーを2年目も続けることになった結果、結局チケットを激安の5ドル(約388円)で売りさばくハメになったんだからね」

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