CA Technologiesは8月27日、統合アイデンティティ管理ソリューションの最新版となる「CA IdentityMinder r12.6」の発売を、同日より開始すると発表した。価格は、1,000ユーザあたり576万円(税別)から。

「CA IdentityMinder」は、ユーザのアイデンティティ管理を簡素化・合理化し、コンプライアンスおよびセキュリティの確保、リスク管理や管理コストの削減を実現するアイデンティティ管理ソリューション。

最新版の「CA IdentityMinder r12.6」では、コーディングレスでの簡易な設定・展開の実現、ログイン/パスワード・ポリシーに関する設定の拡張などの機能強化がなされている。

システム概念図

主な新機能として、コーディングを行わずに、WebGUIより自社に必要なビジネスポリシー、ロジックを定義できる「Policy Express」を搭載。これにより、例えば「ユーザ作成」のタイミングで、属性「姓(ローマ字)」と「名(ローマ字)」の値を取得し、社内で固有の「メールアドレス」を自動生成したり、「ユーザ作成」または「ユーザ変更」のタイミングで「入社日」を取得し、その値が現在よりも未来の日付ならば、伝搬先のシステムにアカウントを作成しないなど、複雑なロジック処理をコーディングレスで実現することができる。

また、「Config Express」により、GUIからの操作で構成管理を簡単に実施することができるようになったほか、「CA IdentityMinder」が持つ基本的なパスワード・ポリシーに加え、「CA SiteMinder」で提供されているパスワード設定機能を標準搭載し、コンプライアンス対応を強化した。

さらに、「CA IAM CS」(旧Java Connector Server)をリスタートすることなく、新しいコネクタの展開が可能になり、コンポーネントの追加、削除、変更、そしてコネクタ自身の導入、アンインストール、アップグレード時に「CA IAM CS」のリスタートを不要とした。