JetBrainsは20日(現地時間)、AppCodeの最新版となる「AppCode 1.6」を公開した。AppCodeは、Objective-C向けに提供されている統合開発環境。AppCodeを利用することで、iPhoneやiPadで動作するネイティブアプリや、Cocoaに対応したMacアプリの開発が行える。

AppCode is a new Objective-C IDE for developers building apps for Apple devices such as Macs, iPhones & iPads.

AppCodeはJetBrainsが提供している商用のObjective-C IDE。JetBrainsは、Java向けの「IntelliJ IDEA」やRuby/Rails向けの「RubyMine」、Python向けの「PyCharm」など、言語に特化した統合開発環境を提供している企業。通常、Mac OS XやiOS向けのアプリを開発する場合はAppleが提供している開発環境「Xcode」を使用するが、AppCodeはその代替プロダクトとなる。

AppCodeは、Xcodeプロジェクトのオープンや新規作成、iOSデバイスもしくはシミュレータでのアプリ実行及びデバッグ、Xcodeとの同時併用といった特徴を備えており、JetBrainsが提供しているほかのIDEと同様の機能を提供している。

AppCode 1.6ではC++11やlibc++のサポート、リファクタリングの改善、i18nサポートの強化、新たなビルド設定エディタやインスペクションの導入、Xcode 4.4及びXcode 4.5プレビューとの完全互換など様々な変更が実施されている。

AppCodeは教育目的やトレーナーに対しては無償で提供されるほか、オープンソースプロジェクトで活用する場合にも無償で提供される。企業や組織での商業利用、または個人開発には商用ライセンスまたは個人ライセンスが必要となる。