近畿日本鉄道は8月10日、2012年1月1日を効力発生日として、近畿日本ツーリストを株式交換完全親会社、クラブツーリズムを株式交換完全子会社とする株式交換により、両社の経営統合を行うことを決議し、両社の間で株式交換契約を締結したと発表した。

経営統合により、近畿日本ツーリストは持株会社である「KNT-CTホールディングス」と団体旅行事業および個人旅行事業に関する権利義務を新たに設立する新会社に分割され、クラブツーリズムの商号は変更されない。

両社は統合により、近畿日本ツーリストが持つブランド、営業力と販売ノウハウ、ネットワークなどの強みと、クラブツーリズムが持つ会員組織化によるマーケティング力や商品企画力、無店舗販売によるローコスト経営などの強みを最大限活用することにより生まれる「シナジー」により、両社の経営課題を克服することを目指す。

新会社の平成24年度の営業収益の見通しは、単純合算で846億円、統合5年後の平成29年度には900億円を目指すとしている。