セルシスは、同社がボイジャーならびにネオスと提供している電子書籍ソリューションにおいて、EPUB形式のコンテンツ配信が可能になったことを発表した。

コンテンツの表示例

スマートフォン向け総合電子書籍ビューア「BS Reader」は、NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクの公式電子書籍サービスを含む100を超えるサービス。コミック配信を中心に多くのコンテンツプロバイダーに利用されているという。今回、国際規格であるEPUB形式に対応することにより、クラウド上の配信サーバに蓄積された1000万以上(2012年8月1日現在、セルシス調べ)のコンテンツファイルはもとより、フォーマットに縛られないコンテンツ配信が可能となった。

電子書籍オーサリングツール「BS BookStudio」

また、電子書籍オーサリングツール「BS BookStudio(旧称ComicStudioEnterprise)」においても、EPUB形式の書き出しを実装。「BS BookStudio」はセルシスのグラフィックツール技術を活かした多様な画像編集機能と使いやすいインターフェイスが特長のツールで、ページ画像を読み込むだけでEPUB形式のコンテンツが制作可能になる。以前から同ツールを契約している場合、新機能について追加費用なしで利用できる。

なお、EPUB対応について、ビューア、オーサリングツールともには2012年夏から秋頃を予定。EPUB形式のコンテンツ配信をトータルにサポートし、まずはコミックや写真集など画像主体のEPUB3.0に対応。独自拡張されたEPUBなどについても、マーケットニーズに応じて順次柔軟に対応していくという。