日立製作所は、グローバル市場でのさらなる成長に向け、コスト競争力の強化を図る「Hitachi Smart Transformation Project」の推進を加速するため、2012年8月1日付で「Smart Transformation Project強化本部」を新設すると発表した。

「Smart Transformation Project強化本部」の体制

新設した強化本部では、執行役をプロジェクトリーダーとする7つのプロジェクトを推進。中西執行役社長が本部長に就任し、個々のプロジェクトの枠を超えたグループ社員のマインドセットの変革や、既存の組織や仕事の枠にとらわれない構造改革に向けた施策を迅速に決定し、推進していく。

日立は、2011年度に「Hitachi Smart Transformation Project」を策定し、2015年度に売上高に対する総コストを2010年度比で5%削減することを目標として取り組んできた。今後は、これまで整えてきた土台を基に、「生産コスト」「直接材コスト」「間接材コスト」「間接業務」の各プロジェクトと連携しつつ、カンパニーと日立グループ各社で施策を具体化していく。

直接材コストは、電力システムグループとインフラシステムグループ、情報・通信システムグループに新たにグループCPO(Chief Procurement Officer)を選任し、バリューチェーン全体の視点からグローバル調達および調達エンジニアリングを推進することで、直接材料費の低減活動を加速させていく。