木内一裕の小説『藁の楯』が映画化されることになり、大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也が出演することが30日、明らかになった。

左から、大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也

同作は、『ビー・バップ・ハイスクール』などのヒット作で知られる漫画家のきうちかずひろが本名の木内一裕名義で2004年に出版した小説が原作。政財界を牛耳る大物・蜷川隆興の孫娘が惨殺され、少女への暴行殺人事件を起こし逮捕されて出所したばかりの清丸国秀が容疑者として全国指名手配されるが捜査は難航。3カ月後に大手新聞三紙に「この男を殺してください。清丸国秀。御礼として10億円お支払いします。蜷川隆興」という内容の全面広告が掲載された。身の危険を感じた清丸は福岡県警に出頭。彼の身柄を東京の警視庁まで護送するために警察組織の威信を賭け、派遣された精鋭5人の孤独な戦いが始まる。

大沢たかおが演じるのは、国民の殺意が清丸の命を狙い、執拗に追いかけてくる中、清丸を福岡から東京まで護送する警視庁警備部のSP・銘苅一基(めかりかずき)。銘苅のパートナーである白岩篤子を松嶋菜々子が演じる。凶悪な殺人犯・清丸国秀は藤原竜也が務める。監督は三池崇史。

大沢たかおは「この小説の映画化をずっと心待ちにしてました。大好きな三池監督とともにスタッフ、キャストと一丸となって撮影に挑みたいと思います。公開を楽しみにしていてください」、松嶋は「今回、三池監督とご一緒できることがとても楽しみです。この作品で初めて経験することもありますが、監督の世界観に染まれるよう、スタッフ、キャストの皆さんと共に、全力を注ぎたいと思っております」と気合十分だ。

8月18日にクランクイン予定で、10月上旬まで撮影が行われる。その後、2013年のゴールデンウィークに公開予定。全国民を巻き込む壮大なスケールのアクションサスペンスに挑む三池監督は「最強のキャスト。空前のスケール。ハリケーンのような物語……熱い夏になりますね」と意気込んでいる。