2013年1月12日公開の映画『渾身 KON-SHIN』(錦織良成監督)が、第36回モントリオール世界映画祭のフォーカス・オン・ワールドシネマ長編部門に出品されることが29日、明らかになった。

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同映画は、2007年に出版された川上健一の小説が原作で、島根県隠岐諸島に伝わる伝統行事「隠岐古典相撲」をテーマに、島で暮らす若者の成長を描く物語。妻・多美子(伊藤歩)と病死した先妻の子である琴世と共に隠岐諸島で暮らす英明(青柳翔)が、20年に一度開かれる古典大相撲大会に挑むことになり、地区の名誉をかけて土俵に上がる。英明を支える家族や周囲の人々、隠岐の自然や文化・風習なども描いていく。

モントリオール世界映画祭への出品決定を受けて伊藤は「日本はもちろん、これをきっかけに海外のより多くの方々にこの映画を見ていただけますし、日本の美しき文化が海外に響き渡ったらうれしい! と思いました。 島根県にある隠岐諸島は、古き良き日本の文化や風習、人々の関わりが色濃く残っている本当に美しい島です。 皆さんにこの映画を見て、大きな深呼吸をして貰えたらうれしいです」と喜び、青柳も「感謝の気持ちでいっぱいです! 自然が綺麗な隠岐諸島。スタッフ・キャスト、そして島の皆が愛した作品を世界中の人達に見てもらえてうれしいです」とメッセージを寄せている。