カシオ計算機は27日、名刺リーダなどビジネス向けの機能を搭載し、タフネス性能を追求した法人向けのAndroid 4.0タブレット「Paper Writer」シリーズなど4モデルを発表した。価格はオープンで、推定価格は100,000円から230,000円程度の見込み。ただし店頭や通販を含めて個人販売は行わない。

文書/名刺リーダを搭載した「Paper Writer」シリーズは、NTTドコモのLTEサービス「Xi」対応の「V-N500-WJ」(推定230,000円)と非対応の「V-N500-J」(推定200,000円)で2モデルを用意。文書/名刺リーダを搭載しない「V-T500」シリーズにもXi対応の「V-T500-WJ」(推定130,000円)と非対応の「V-T500-J」(推定100,000円)という2モデルを用意し、計4モデルで展開する。

Paper Writer V-N500-WJ

V-T500-WJ

4モデルとも耐衝撃フレーム構造のほか、衝撃吸収性に優れたエラストマー樹脂製のプロテククションをコーナー部に配置するといった強化策により、落下強度1.0mを実現。JIS防沫形(IP54)に準拠した防塵・防沫性能や、氷点下(-20度)における動作にも対応した。

別売オプションのクレードルと置くだけ充電器は、非接触充電方式を採用。接点不良による充電トラブルを解消し、多彩なビジネス現場のハードな要求に応えるとしている。専用充電池はユーザー交換が可能。また、非接触ICカードによるログイン認証に対応したNFCリーダ/ライタ、高い安全性が必要な用途に向けたSAMスロットなど、セキュリティの面でもタフネスさを追求したという。

上位となる「Paper Writer」シリーズには、ブック型の専用ケースが付属。専用ケースはスタンドにもなり、本体と市販のノート/レポート用紙を同時に収納できる。また、ノート/レポート用紙に書き込んだ内容を、本体のインカメラで自動的に撮影してデジタル化することが可能(ページめくりを検知して自動の連続撮影/デジタル化にも対応)。デジタル化の際は、日時とスケジューラの件名から検索用のタグを自動生成したり、手書きマークを検出して自動分類する機能もある。名刺リーダはOCR機能を備え、会社名/部署名/氏名/メールアドレス/所在地/電話番号などの項目をアドレス帳に自動登録できる。

「Paper Writer」シリーズにはブック型の専用ケースが付属

ページめくりを検知して原稿を自動でデジタル化「ページめくりショット」

名刺リーダはOCR機能も備えている

OSはAndroid 4.0で、CPUはTexas InstrumentsのOMAP4460(1.5GHz/デュアルコア)、メモリは1GB、FROMが16GB。10.1型の液晶ディスプレイはマルチタッチに対応し、解像度は1,280×800ドット、光源はLEDバックライト。インカメラ/アウトカメラはともに約500万画素で、センサーは加速度、地磁気、照度、GPS。通信機能は、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0+EDR/LE。Xi対応の「V-N500-WJ」と「V-T500-WJ」は、テザリングもサポートしている。

インタフェースは、SDメモリーカードスロット、microSDカードスロット、USB 2.0(ホスト)×1、USB 2.0(クライアント)×1、mini HDMI×1。バッテリ駆動時間はXi対応モデルが約12時間、Xi非対応モデルが約10時間。本体サイズ/重量は、Xi対応モデルが約W270×D220×H30mm(専用ケースに収納して閉じた状態)/約1.3kg、Xi非対応モデルが約W269×D190×14.4mm/約780g。

なお、オプションとして、デジタイザペン、カーアダプタ、デュアル充電器、置くだけ充電器、LAN/USBクレードル、ハンドベルト、ネックストラップ、画面カバーなどを用意する。