Googleは近年、音声を使った検索語入力や画像を使った検索(Google Goggles)など、モバイルデバイスで簡単に検索できるように検索の実行方法を拡大してきた。26日(米国時間)に同社は、新たにGoogle.comにおいてスマートフォンやタブレットで手書きを使って検索語を入力できるようにした。

手書き入力を利用できるのはAndroid 2.3以上のAndroidスマートフォンと、Android 4.0以上のAndroidタブレット、iOS 5.0以上のiOSデバイスだ。GoogleはChromeブラウザの使用を推奨しているが、試したところAndroidの標準ブラウザやiOS版のSafariでも問題なく動作した。

手書き入力を使用するには、対応デバイスでブラウザを使ってGoogle.comにアクセスし、検索設定(スマートフォンは画面下部、タブレットはギアアイコン内)で[手書き入力]を有効にしておく。すると、画面下に手書きボタンがあらわれる。タップして、スペース・ボタンなどが広がっている状態が手書きモードだ。手書きには画面の大部分を使えるので、画面が小さいスマートフォンでも窮屈にならずに入力できる。周囲が騒がしくて音声入力を使いにくい場所で活躍しそうだ。なお、手書きモードで検索ボックスをタップするとキーボードがあらわれる。キーボード入力と切換えながら入力することも簡単だ。

検索語を手書き、画面の大部分が手書きスペースになる

画面に触れない状態がつづくと、手書き文字が検索ボックスに入る

手書きがテキストに変換され、検索が実行される

手書き検索のふるまいから推測すると、手書きした文字はイメージとして送信され、テキストに変換した後に検索が行われる。使用できるのはかい書体のみで、手書きした線がつながってしまうと変換精度が落ちる。現在、日本語を含む27言語で利用可能になっているが、手書きが正確に認識されるのは言語設定した言語のみ。たとえば日本語に設定した場合、ひらがな/カタカナ/漢字/数字はスムースに変換されるが、ローマ字の認識は限られる。