ケータイ小説サイト「魔法のiランド」で250万以上の読者を獲得し、2009年に劇場公開された『携帯彼氏』。2011年にはDVD映画として製作された『携帯彼女』。その続編となる『携帯彼氏+(プラス)』と『携帯彼女+(プラス)』が2012年8月より2カ月連続リリースされるのを記念した舞台挨拶が2012年7月22日に開催された。

『携帯彼氏+』リリース記念舞台挨拶に登場した(写真左より)津田美波、森田涼花、前山剛久、月川翔監督

7月14日に行われた『携帯彼女+』の舞台挨拶に続く今回は、8月3日に発売&レンタル開始となる『携帯彼氏+』の劇場上映会を兼ねたリリース記念舞台挨拶。会場となったTOHOシネマズ六本木ヒルズ(scn5)には、月川翔監督のほか、キャスト陣より『侍戦隊シンケンジャー』でシンケンイエロー/花織ことは役を演じた森田涼花、舞台を中心に活動するD2の前山剛久、TVアニメ『ゆるゆり♪♪』の船見結衣役など声優として活躍中の津田美波らが姿を見せた。

まずは今回の作品を演じた感想について、「引きこもりの女の子の役だったんですけど、撮影当時、自分自身もあまりプライベートで楽しいことがなくて……」と語り始める森田に対して、津田が「え?」と思わず突っ込んでしまう波乱の幕開け。「何かリンクしてやりやすかったです」と笑顔見せる森田だったが、「今は楽しい?」と津田も心配顔。

「高校生に戻ったかのように、ホラーなのに楽しんで演じられた」と語ったのは、森田が演じるめぐみの幼馴染・爽太役の前山。今回が初の映像作品だったことでかなり緊張したが、「周りのスタッフ・キャスト陣が本当に温かくて、楽しんでできました」と感謝の気持ちを示した。

月川監督曰く「けっこう天然だけど、意外と考えてお芝居をしていた」というめぐみ役の森田涼花

「撮影にあわせて髪を暗くしたが、徐々に色が落ちてきてあせった」という爽太役の前山剛久

一方、理沙役の津田は、「物語の発端とも言うべき三角関係といじめっ子」という紹介に苦笑いを浮かべつつ、共演者に「いじめられてどうでしたか?」と質問。森田、前山の2人よりも少し年長で、しかもいじめっ子ということもあって少し罪悪感を感じていたという津田だったが、「撮影がスタートしたら意地悪な顔をしていたけど、それ以外は普通に可愛いなって思っていました、先輩だけど(笑)」と森田に言われて一安心する一幕も見られた。なお、月川監督曰く「年齢差も全然感じさせず、ちゃんと同級生の意地悪な人に見えました(笑)」。

自身も怖いものが苦手だが「ホラーが苦手な人でも楽しめる作品」とアピールする理沙役の津田美波

最初に話を聞き「携帯電話と引きこもりの主人公を往復するだけの地味なイメージだった」という月山翔監督

撮影時のエピソードについて、ロケ場所に着いたら、雪が積もって真っ白になっていたのが印象的だったという森田。真っ先にロケバスから降りて、駆け出して行く森田の姿を見て、「若いなって思いました(笑)」(津田)。なお、撮影初日には寒さに加えて、雨も降ったため、かなり大変だった様子が語られた。

また、撮影の合間に森田から「好きな四字熟語は何ですか?」と聞かれ、「切磋琢磨ですと答えたら、『へー、そうですか』で会話が終わってビックリした(笑)」という前山。森田自身は覚えていないらしく、「何で聞きたかったんだろうね?」という津田の問いに「自分の四字熟語を探していたんだと思います、たぶん」と答える。その回答に「やっとスッキリしました」という前山だったが、津田は「スッキリしないわー」と複雑な表情を浮かべていた。

『携帯彼氏+』は2012年8月3日、ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントより発売予定。価格は3,990円。レンタルも同時リリース予定となっている。なお、『携帯彼氏+』および『携帯彼女+』では、津田美波と三上枝織が主題歌「ボーダーライン」を担当しているので、こちらも注目しておきたい。