JAFは給油時の油種間違いによるトラブルの状況を把握するため、2カ月にわたり油種間違いによる救援依頼について全国調査を実施した。その結果、2カ月で256件の油種間違いトラブルが発生していたことがわかった。

セルフスタンドの普及したこともあり、油種間違いは後を絶たない

調査が行われたのは5月1日~6月30日の2カ月間。同様の調査は2010年12月1日~2011年1月31日の2カ月間にも実施しており、油種間違いトラブルは今回の調査よりも1件少ない255件だった。前回調査は年末年始を挟んでおり、救援依頼全体は47万6,222件と今回の36万425回を大幅に上回っているものの、油種間違いの件数はほぼ同じだった。

データの内訳を見ると、ガソリンスタンドの種類ではセルフスタンドが188件に対して有人スタンドは18件と、圧倒的にセルフスタンドが多い。燃料別ではガソリンエンジン車に軽油を給油した件数が154件と最も多く、その逆が80件、灯油を給油した例も12件あった。男女比率では男性が179人、女性が39人と、男性が圧倒的に多い(各データは不明分があるため、合計しても256件にならない)。

油種を間違えた理由は勘違いやうっかりが80件で最多。続いて社用車や代車など初めて乗る車のため油種を勘違いしたというのが56件。3番目の理由は軽自動車は軽油だと思っていたというもの。JAFでは取扱説明書で油種を確認するなど、慎重な給油を呼びかけている。