日立ら、ラオスで「指静脈認証」の活用に向けた実証試験を実施

  [2012/07/20]

総合地球環境学研究所は、ラオス人民共和国で実施している「森林環境とマラリア感染の調査」において、長崎大学の熱帯医学研究所、日立製作所と共同で、ラオス南部のサワナケート県セポン郡の住民約3,500人を対象に「指静脈認証」の活用に向けた実証実験を7月19日から8月11日まで行うと発表した。

地球研は、「エコヘルスプロジェクト」の一環として、ラオスのサワナケート県のセポン郡で森林環境によるマラリア媒介蚊の発生と住民のマラリア感染の関連を調査する「森林環境とマラリア感染の調査」を行っており、この調査で、地域住民の動向を継続的に把握する「健康と人口の動態追跡調査システム」をラオス保健省・国立公衆衛生研究所、サワナケート県保健局と共同で運用している。

左から、ラオス・サワナケート県・セボン郡の位置、セボン郡におけるマラリア調査の風景

同システムには、3ヵ月に1度、各家庭を訪問して聞き取った現地住民の名前や住所、婚姻、出生、死亡、移動などのデータが蓄積されているが、調査対象地域では、住民が複数の名前や居住地を持つことなどから、長期間の継続した調査に必要な調査時の本人特定が困難な場合がある。

こうした問題をコストをかけることなく解決するため、日立が開発した指静脈認証技術を活用し、ケニアで指静脈認証技術を同システムに応用した実証試験の実績がある熱研と協力し、セポン郡の6歳以上の全住民約3,500人を対象に実証試験が行われることとなった。

具体的には、家庭を訪問しての聞き取り調査の際に指静脈情報を登録し、それ以降の定期的なマラリア検査や聞き取り調査時に指静脈認証で本人を特定する。これにより、長期間にわたる追跡調査において本人特定の精度が高まり、調査データの精度の改善につながることが期待されている。

日立製作所の「指静脈認証」

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