7月21日公開の映画『おおかみこどもの雨と雪』の主題歌披露イベントが16日、東京・有楽町の朝日ホールで行われ、主題歌を歌うアン・サリーと音楽担当の高木正勝、主人公の花の声を担当した宮崎あおい、細田守監督が出席した。

映画『おおかみこどもの雨と雪』の主題歌披露イベントに出席した宮崎あおい 拡大画像を見る

2006年公開の『時をかける少女』、2009年に公開された『サマーウォーズ』などで、国内はもちろん海外でも高い評価を受けているアニメーション映画監督、細田守の最新作。オオカミの末裔である彼(大沢たかお)と結婚した花(宮崎あおい)を主人公に、1人の女性が経験する恋愛、結婚、出産、子育てを通じて成長する花の13年間を描く。

この日行われたイベントは、映画上映後に行われ、現役医師として働きながら自身も2児の母親であるシンガーのアン・サリーが、本作の音楽を担当した高木正勝のピアノ伴奏に合わせて主題歌『おかあさんの唄』を熱唱。それを聴いた宮崎は「すいません。今ちょっと泣いちゃって…。何か本当にすごく好きな曲だったので、生で聴けたのがうれしかったですし、色んなことが愛しいな~と思いながら聴かせてもらいました」と感涙。

宮崎の涙を誘ったアン・サリーは「試写を見た時に本当に感動し、自分が映画の歌を歌っていることを忘れてたくさん涙が流れ、最後に自分の歌が流れた時にふと我に返ったという感じでした。今日は、本当にこの曲の内容をしっかりと噛み締めて凄く感動しながら歌いました」と振り返った。

映画の内容に掛けて、「お母さんとの一番の思い出は?」というMCからの質問に宮崎は「お母さんって子どもの危険を察知するとか悲しんでいることを分かってあげるアンテナが凄い。大人になるまで育ててもらい、当たり前にある日常というか、お母さんがいて当たり前な気もするけど、毎日毎日を忘れてはいけないと思いましたね」としみじみと話していた。映画『おおかみこどもの雨と雪』は、7月21日より全国東宝系で公開。