映画『苦役列車』(山下敦弘監督)が14日、初日を迎え、東京・丸の内東映で行われた初日舞台あいさつにキャストの森山未來、高良健吾、前田敦子、マキタスポーツらが出席した。

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映画『苦役列車』は、第144回芥川賞を受賞した西村賢太の私小説が原作で、中卒であることをコンプレックスとして抱える主人公の貫多のひねくれた青春を描く。

貫多を演じた森山は「昨日の夜中に十二指腸が痛くて寝られなかったんです。今日はまさかの舞台あいさつ欠席かなと思ってたんですが(笑)、なんとか大丈夫でした」とあいさつ。「楽しいシーンが多くて日々祭りのようでした」としつつ、昨年の12月に撮影された海に飛び込むシーンは、「『いけるやろ』ってなめてましたね」と苦労もあった様子。

MCから主人公の貫多について聞かれると、森山は「貫多はお金も友達も女もいない。それでも性欲や食欲へのエネルギーはシンプルで強いんですね。演じててたくましさも感じました」、高良は「完璧にぶち壊してくるキャラクター。すごく嫌ですが、自分にないところなので惹かれる部分がありますね」とそれぞれが印象を語った。一方、前田は「わかりやすい人でかわいいなと思います。森山さんか貫多かはわからないですけど好きです!」と突然の告白。これには森山は苦笑いだった。