2012年本屋大賞1位に輝いた『舟を編む』の映画化が決定し、松田龍平、宮崎あおいが出演することが13日、発表された。

主人公馬締光也役を務める松田龍平(左)と、林香具矢役の宮崎あおい

直木賞作家三浦しをんの小説『舟を編む』は、発行部数50万部超えの大ヒット作。同作は辞書(舟)を編集する(編む)人々を中心にストーリーが展開していく。社内で"変人"と言われながらも才能を買われて編集部の中心を担うことになる主人公・馬締光也を松田龍平、その馬締が一目惚れしてしまう下宿の孫娘・林香具矢を宮崎あおいが演じる。

松田は映画化に際し「辞書を作ることで、言葉と人と向き合って成長していく役が今から楽しみです」とコメント。一方、共演の宮崎は「初めての石井組ですが、二度目三度目のスタッフ・キャストの方が多いので、とても楽しみにしています。石井監督のもとで香具矢という大人の女性をきちんと生きることが出来るように頑張ります」意気込みを語った。

2012年本屋大賞1位に輝いた『舟を編む』

監督は『川の底からこんにちは』(2010年)で第53回ブルーリボン賞監督賞を受賞した石井裕也。石井は「一つの仕事をやり遂げるために人生を賭けるとはどういうことなのか。答えは永久に見つからないかもしれませんが、悩みながら、考えながら、映画を作っていこうと思っています」と作品へ思いを語り、また同い年の松田龍平に関して「共に闘えるのはとても心強く、また楽しみでもあります。登場人物達の静かなる情熱がスクリーンから滲み出るような、そんな映画を作りたいと思います」と語った。撮影は7月下旬から開始し、9月上旬のクランクアップを予定している。

クランクインは7月下旬を予定しており、2013年4月13日より丸の内ピカデリーほかで全国公開予定。

(C)2013「舟を編む」製作委員会