ALSOK(綜合警備保障)は、同社製の屋内施設向けインフォメーションロボット「An9-PR(アンナイン-ピーアール)」が、8月1日(水)より「展望台ガイドロボット」として、東京タワーの大展望台に導入されることが決定したと発表した。

An9-PRは、ALSOKが2009年7月に発表し、同年10月から販売及びリースを行っている、電子看板機能を有する自律走行型ロボットだ。また、ALSOKのロボットとしては最新モデルとなる。ちなみに価格は標準セットで1043万6000円+5年間分の保守費390万円。リース代は22万2300円+保守費月額6万5000円だ。

身長160cm・体重200kgという硬質ウレタン素材製の大型&重量級ボディに、3画面のモニタやスピーカー、さらには電光掲示板、赤外線通信、ICリーダー(非接触通信)機能などを搭載。自動走行しながら施設などの案内を行える、自立走行ロボットというよりも「デジタルサイネージロボット」という作りになっている。

これまで、東京・墨田区の複合商業施設の「オリナス」(2010年6月)、神奈川県のライフスタイル展示施設「ヨコハマくらし館」(2010年9月)、福岡県の複合商業施設の「キャナルシティ博多」(2011年9月)などに導入済みだ。

毎回、導入先に合わせてオリジナルカラーが施されることが多いが、今回も東京タワーをイメージさせるカラーリングが採用されている。ボディは、東京タワーのシンボリックカラーであるインターナショナルオレンジと白で配色。そして頭頂部にはアンテナ、ボディ全体にリベット(鋲)風の装飾が施され、東京タワーらしさをイメージしている。

また運用開始に先立ち、東京タワーを運営する日本電波塔は、7月22日(日)まで東京タワー内に応募箱を用意し、名称を募集中だ。決定した名称は、8月1日の稼働日初日のお披露目会で発表される予定となっている(残念ながらインターネットでの受付は行われていない)。

そしてAn9-PRの東京タワーでの役目は、スタッフの一員として大展望台でガイドを行うこと。ガイドは1日に数回、東西南北のルートを自動走行しながら、訪問者の視界に飛び込む建物や名所などを、音声と画面を用いて説明する形だ。

さらに、東京タワーには海外からの訪問者が多いこともあり、日本語音声のほか、英語、中国語、韓国語の4ヵ国語のガイド音声を用意。音声は、係員カードの操作で簡単に変更できる仕組みとなっている。

インターナショナルオレンジと白の配色、リベット、そして頭頂部のアンテナなどで東京タワーをイメージさせる