大和ハウスは7月11日より、岡山県赤磐市の岡山工場内に第二工場を稼働させ、同工場に発電容量が816kWの岡山工場太陽光発電所(仮称)を設立し、売電事業に取り組むと発表した。7月より着工、9月末に竣工、10月より売電を開始する予定。

同社は全工場の生産性向上を図るため、岡山工場を「マザー工場」として位置付け、生産設備を検証するとともに、ライン配置や作業工程、設備仕様など、全国の工場のモデルとなる生産ラインの構築のため、試作工場としての機能を持たせている。

今回、「マザー工場」としての機能強化と経営の効率化を図るため、第二工場の増築に着手することにした。

第二工場の屋根上(約2万平方メートル)には、発電容量816kWの太陽光発電パネルを3,836枚敷設し、日中発電した全電力は中国電力へ売電される予定。岡山工場太陽光発電所(仮称)の予定発電電力量は、年間約81万kWhで、1世帯当たりの全消費電力量を年間4,734kWhとした場合、約170世帯分の電力量に相当する。同社は、太陽光発電事業の年間売電売上は約3,000万円を見込んでいる。

今回、単結晶型のパネルとしてLGエレクトロニクス製(約207kW:812枚)を、多結晶型のパネルとしてシャープ製(約202kW:840枚)、サンテックパワー製(約205kW:840枚)を、薄膜型のパネルとしてソーラーフロンティア製(約202kW:1,344枚)の計4社の太陽光発電パネルを導入することで、発電効率やメンテナンス体制、経年劣化などの評価・検証を行う。

屋上に売電用の太陽光発電パネルが設置される大和ハウスの第二工場