小田急電鉄は20日より、藤子・F・不二雄氏の代表的な作品のキャラクターでラッピングした特別電車「小田急 F-Train II」(3000形10両編成)の運行を開始する。

装いを新たにした「小田急 F-Train II」。20日より運行を開始する

同社は昨年、「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」のオープンを記念し、8月より「小田急 F-Train」の運行を開始した。しかし、東京都屋外広告物条例に抵触しているとの指摘を受けたことがきっかけとなり、9月末をもってラッピング装飾を休止する事態に。

その後は休止を惜しむ声が多く寄せられたとのことで、「再び幅広い年代の多くの皆さまに、電車に乗る楽しさや、キャラクターを通じた夢を感じていただけるような車両を走らせたい」と小田急電鉄。3000形車両に新たなラッピングを施し、「小田急 F-Train II」を走らせることになった。

同電車の外観は、車両ごとに側面にブルー、イエロー、ピンクなどの背景色を配し、「ドラえもん」「パーマン」「キテレツ大百科」「エスパー魔美」「チンプイ」「21エモン」といった作品のキャラクターが、昨年より控えめながらもいきいきと描かれた。1編成10両で7通りのデザインを楽しめるとのことだ。

内装も昨年と同様、代表的作品のストーリーと登場キャラクターを紹介する窓上 / ドア上ポスター、ドラえもんとドラミちゃん注意喚起する指はさみ防止ドアステッカー、代表作のアイコンを散りばめたステッカーを使用した吊り革など、随所に藤子・F・不二雄作品のキャラクターを配した。これにより、ミュージアムへ出かける人へ"ワクワク感"を演出するだけでなく、普段から小田急線を利用する人も楽しめる車両となった。

特別ラッピング電車「小田急 F-Train II」は、7月20日より来年3月22日まで、小田急線全線で運行される予定だ。